2005年03月29日
やまだ紫さんのマンガ「しんきらり」
私には気に入った本を人にすすめて、無理やり読ませてしまうという困った習性があります(笑)。これまでには色々なお気に入りをすすめてきましたが、その中でも一番好評だったのが、やまだ紫さんのマンガ「しんきらり」。
この作品は2人の娘を持つ主婦、山田ちはるさんが主人公。母として、妻として、嫁として、また1人の女性としての心情が鮮やかに描かれています。
ときには子供の成長を嬉しく思ったり、逆に淋しく感じたり。夫をうとましく思う日もあり、夫の一言を心強く思う日もあり。日常のささいなできごとにイライラし、悩み、喜びをかみしめ、自分を見つめていくマンガ・・・というよりももっと崇高なものを感じてしまう名作です。
この作品の中には、じんとくる言葉もたくさん。何度も何度も読み返しながら、主人公の言葉に涙します。
独特の絵のタッチに最初はなじめないものを感じましたが、ページをめくるたびに親しみを覚えてしまうのも、この作品の不思議な魅力。
「しんきらり」に関しては、「しみじみ読める」という人と「怖い」という人がいます。怖い・・・というのは、私たち、普通の主婦、普通の女性の誰もが持っている怖い部分がチラチラと垣間見えるから。だからこそ誰もが等身大の自分に置きかえることができる身近な作品となっているのでしょう。
心おだやかでないとき、この本を読み返すととっても落ちつきます。読んでしまったらおしまい・・・ではなく、ずっと長く愛読していきたい一冊。ぜひぜひ、読んでみて下さい。
◆商品名 「しんきらり」(筑摩書房)
◆購入場所 書店
◆購入価格 1800円
(ずいぶん前に購入したのですが、今は文庫も出ています)
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