2005年03月25日
大人の時間を楽しむ映画
毎日いそがしく風のように駆け抜けていく日々。大声を張り上げて子供たちと格闘の毎日に、心休まる静寂のなどありません。時には育児や家事のことも忘れ、腰を落ち着けて静かに映画を楽しみたい。そんな主婦にピッタリのステキな映画を観てきました。『故郷(ふるさと)の香り』という中国映画です。
韓国映画を観ていると、どことなく懐かしさを覚えることがあるのですが、この中国映画では、さらに古き良き日本への“郷愁”に似た感覚に陥りました。
舞台は、中国北東部ののどかな農村。都会へ出た出身者の青年が、久々に農村に戻ってきて、偶然初恋の女性と再会するところから話は始まります。ストーリーの展開そのものに、派手さは皆無。緩やかなスローテンポで、ひとつひとつの描写が丁寧に描かれた繊細な映画です。セリフとセリフの間の「空気」を大事にし、無駄な言葉は一切そぎ落とされていて、余計に登場人物の心情が伝わってくるのです。また、農村の美しく牧歌的な風景は、映画のなかで効果的な役割を果
たしています。まるで小津安二郎の世界のような「美学」がそこにあるのです。
注目すべきは、中国映画でありつつ日本人俳優・香川照之氏が重要なキャスティングで出演していること。卓越した演技力で映画に溶け込み、とても日本人だと思えません。クセの強い役を見事にこなし、ひときわ異彩な存在感を放っています。
ハリウッド映画のように、派手なアクションシーンに目が回ることもなく、ガンガン大音響に頭痛を感じることもなく、展開が早すぎてついていけずなんて事もなく、いつまでも座って眺めていたい心地良さ。平日の昼間に一人で、または夫婦水入らずで。ゆっくりと映画を楽しみたい大人に、ぜひオススメします。
◆映画タイトル 「故郷(ふるさと)の香り」という中国映画
◆料金 すみません。次回にお知らせします。
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.hiromel.net/movabletype/mt-tb.cgi/118
