商品や情報などの評判や噂を口(会話)を使って広める人をいいます。商品・サービスを自分が試して良かったものや購入していいものは、他人にも薦めたいと思うのは、ごく自然なことで、実際に利用してみて「良かった!」、「感動した!」という使用体験を自発的に他の人に話そうとします。
生活者である口コミニストが、利用する機会の多い最寄品などが日常生活の中で話題になることが多いわけですから、それらの商品・サービス群が口コミされやすいということになります。
自発的に口コミを伝播させる人である口コミニストには、必ずコミュニティが存在します。それは、たとえば近所の公園だったり、友達同士の集まりだったり、サークル活動の場だったりします。それらの嗜好性、趣味、生活様式などを把握しておくことで、サンプリングなどでお試し利用してもらうときには、その口コミ効果は最大限に高まります。
実際に使ってみることで、その良さを実感し、初めは、たった一人だった口コミニストからそのコミュニティにいる人達すべてが口コミニストへと生まれ変わるのです。
口コミニストの選出は、趣味や仕事内容を基に抽出し、新製品のサンプルを送付して「サンプルを試してみて素直に共感した人」や「話し好きで、周囲に対して影響力がある」と判断した人を選びます。そこには、新製品の特徴を書いた簡単な口コミマニュアルも同封します。
口コミニストたちは、それらを参考にしながら自分で使ってみて気に入ったら、その良さを友人や知人へアピールを始めます。興味を持った友人や知人には、さらに詳しい商品の特性や価格や近くで購入できる店舗などを紹介します。そうした口コミ活動を続けていく中で、口コミニストからのコミュニティから得た情報や商品やサービスに対する改善提案などを受けることもあり、企業にとって大変貴重なデータとなります。
口コミニストは、小売店の販売状況などを自分の目で確かめ、把握し、実際に使用して製品に関する意見や要望、また、コミュティの中での活動も含めて報告書としてまとめ、提出します。これらは、すべて企業にとって有益な生の声として活用できるでしょうし、企業と消費者の架け橋としての役割を果たすことができると確信します。
また、口コミニストには、口コミ活動の内容に基づいて、ポイントが加算され、一定ポイントで振込や商品券と交換できます。しかし、実際は、新製品などをいち早く知ることでイノベータになれることや情報通になれることを純粋に楽しんでいる人が多く、そういう人こそ、真の口コミニストとしてふさわしい人といえます。
口コミュニケーションを広めるためには、類似品が溢れている現代においては、やはり商品力が欠かせません。それらと確実に差別化され、話題性がある商品を開発し、消費者に認知させることが必要です。そして、その商品が本当に必要としていた消費者の手に届いた時、初めて口コミが広がることになります。